世界的大流行を起こしたCOVID-19は生活の全てを変化させてしまいました。
「働き方や教育方法、購買プロセスなどは主にリモートにて行われ
非接触決済やWeb会議システムでのコミュニケーションがアフターコロナのスタンダードな形になりつつある。」とは実に耳タコなお話であります。
COVID-19によって日本は「技術も環境も存在は認識していたが今まで脱却できなかった既存のスタイル」から「最も効率的で新たなスタンダード『ニューノーマル』への大いなる一歩」を強制的に踏みだすことになりました。
そして双日テックイノベーションのデジタルレイバー推進部もCOVID-19の流行に適応すべく新たなスタイルのサービスを展開しました。
それが単純作業を代行させることのできる「デジタルレイバー(DL)」の作成スキルの教育を「離れた場所でもコミュニケーション可能なWeb会議ツール(Zoom)」を用いて行う実践的スキル教育サービス“デジタルレイバーアカデミー”です。
本記事でわかること
- デジタルレイバーアカデミーとはどういったサービスなのか
- オンライン受講の利便性と対面受講との差
- オンライン受講をして気付いた対面受講の利点
- 受講後も嬉しいハンズオン環境の利用
デジタルレイバーアカデミーとは
デジタルレイバーアカデミーとは、企業内でRPAツールを用いて作成される業務を自動で行ってくれるロボット(デジタルレイバー)を操作・開発する方を育成し、「社内でのデジタルレイバー開発の内製化」を実現するための教育サービスです。
本アカデミーサービスは元々プログラミングスキルを持っている人ではなく、実際に自動化対象である業務を行っている人が本サービスを利用することにより自らRPAツールを操作し自身の業務負担を軽減することのできるデジタルレイバーを操作・開発できるようにすることを目指しています。
デジタルレイバーを知らないという方に念のため解説させていただきますが、
デジタルレイバーとはRPAに代表される自動化ツールにより産み出されたソフトウェアのロボットを労働力として扱う考え方です。これまでホワイトカラーと呼ばれる労働者が行ってきた作業を、ロボット(デジタルレイバー)に任せることで、企業の生産性を大きく向上させることが期待されています。
これまで行っていた対面でのアカデミー受講
一度取材を受けたこともありますが、対面にて受講していただいたときには無償体験コースの受講でしたが、丁寧なフォローと具体的なところまで答えてくれる質疑応答に魅力を感じていただいていました。
内容に関係しない部分で言及するならば対面受講の魅力は、「感じ取る」系の気配りがきめ細かく行うことができていた点、用意が要らず手軽に受講できる点。
の2点が特に優れていた点だったと思います。
「感じ取る」系の気配りがきめ細かく行うことができていた点についてはZoomなどのWeb会議ツールではよく言われていることではありますが、細かな表情の機微やボディランゲージがわからないということによるこちらから察しての気配りが難しくなっております。
ただその点はチャットツールやZoomの発言によって「受講者様からアピールしていただく」ことによって現状問題なくご受講いただいております。
もう一点の方の用意が要らず手軽に受講できる点については、やはり事前の環境確認や帯域などを気にせず講義に集中できるのが魅力です。会場に到着さえすれば用意されているものを使って講義を受けることができる上に自宅とは違う外部の施設なので集中力も増します。
また、講師の方々からは「対面受講の際にはよく休憩時間に捕まえられて講義からはみ出るような実際の業務に関する細かい質疑への応答をすることもあった」と聞きました。そうした生徒と講師の間の活発なコミュニケーションも対面受講の特徴だったようです。
内容はそのままにオンラインで受講
前述の通り非常にご愛顧いただいておりましたデジタルレイバーアカデミーでしたが冒頭にも述べた通り
COVID–19の流行の煽りを受けまして、直接会場に来て受講いただくことが出来なくなってしまいましたので、当社取扱い製品の一つであるWeb会議ツール「Zoom」を用いてのオンライン開講を実施いたしました。
実際にロボットを作成するハンズオン環境はリモートデスクトップ接続で繋ぐので、環境を用意せずともRPAツールを使用することが可能となっています。
回線速度によって操作感に若干の遅延が生じることもありますが、そこまで高速でロボットを組み上げることは求められていないので特に気にすることなく作成が可能です。
また講師の画面も自身の画面もZoomの画面共有機能で見ることが可能なので、対面での受講と異なるところと言えば「一画面しか使用できない環境ではZoom↔リモートデスクトップの画面切り替えが必要」ということくらいではないでしょうか。もし受講環境に複数画面を準備できる場合はその手間も不要です。
そしてオンラインを私が特におすすめしたい点は、授業外の時間の有効活用が可能な点です。
これまで行っていた対面受講の場合、
初めて行く会場にスーツを着て満員電車に揺られ開始時刻より少し早めに到着。
会場付近で四苦八苦しながら食事処を探し昼食を食べ、ちょくちょく挟まれる休憩時間は知らない人と会場で心休まらない時間を過ごす。
受講後は満員電車に揺られ会社に戻りメール処理などを行った後に終業、また満員電車に揺られ帰宅。
それがオンライン受講では、
会場は自宅でOKなので行き帰りの時間がゼロ。
基本的に自身が発言する場合以外はミュートにしておけるのでお子さんが多少騒いでいてもイヤホンなどを用いて聞いていただければ
おそらく問題なく受講していただくことができます。
休憩時間はカメラをOFFして自宅でゆっくり休憩が取れますし、昼食もご自宅で食べることができます。
受講後はZoomからボタン一つで退出するだけ。在宅勤務がOKであればその後にそのままメール処理を行ったりすることもできます。もちろん直帰していただいても構いません。
このようにオンライン受講は受講時間外の時間を有効に使えることがお分かりいただけたと思います。
ただ、上記は会社への出勤と大差はなく、変わることと言えば不慣れな場所に行くということくらいなので
特に苦に感じないという方もある程度いらっしゃるかと思います。また、自宅と書いておりますがお客様によっては会社でご受講されている方もいらっしゃります。お客様の好きな場所でご受講ください。
対面受講 | 受講方法 | オンライン |
スーツ(特に指定していないが多い) | 服装 | 好きな服装 |
受講会場の場所を確認しルート検索 | 受講準備 | 事前に自宅PCの環境確認をして PCを立ち上げておく |
自席で休憩、トイレ休憩。 お昼は会場付近で取るかお弁当持参 | 休憩時間 | 自由に育児、家事など可能 自宅での自炊も可能 |
会場から会社に戻る もしくは帰宅 | 受講後 | Zoomから退出 |
もちろん対面での受講にもたくさんの良い点があり、まさに「甲乙つけがたい」といったところではありますが、なかなか外に出るのも躊躇われるようなご時世には対面で集合して受講いただくのは難しいのでオンライン受講を是非検討いただければと思います。
受講後のハンズオン環境継続利用も嬉しい
一部のデジタルレイバーアカデミーのコース※では受講後にも嬉しいポイントがあります。
それは一週間実際に受講していた環境を継続して利用することができる点です。
講師からの助言やフィードバックを受けることはできませんが、テキストを元にして自身で詰めきれなかったところの復習や「もっとこうしたかった」のような独自のカスタマイズを試してみるという願望を叶えることも思いのままに操作、作成することができます。
※こちらはBluePrism入門コースBluePrism育成コースの受講者にのみご利用いただけます。
まとめ
本記事では「デジタルレイバーアカデミーと新たに始まった受講方法であるオンライン受講の利点」について書きました。
対面受講で多くの方にご愛顧いただいておりました「RPAの作成スキルを育てるサービス」デジタルレイバーアカデミーの、オンライン受講の利点と対面受講との違いを詳しくお話しいたしました。
筆者の個人的なお勧めですが、自宅や受講する場所に受講環境が整っている方であればオンライン受講を、講師と綿密なコミュニケーションが取りたい方は対面受講をお勧めします。
お客様の需要に合わせてお客様がより良い学習方法を選択していただくことができるようにこれからもアップデートを重ねてまいりますのでよろしくお願いいたします。